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【本】 宮部みゆき、六品

本とか映画とかアートとか
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またしても親切な友人が本を大量に貸してくれたので黙々と読書。
こうなったら目指せ宮部みゆき読破、かな。

■ 堪忍箱 - 宮部みゆき

堪忍箱 (新潮文庫)堪忍箱 (新潮文庫)
(2001/10)
宮部 みゆき

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時代物短編集。
これは独立した小編からなる一冊。

解説にもあるとおり、
極普通の町人の生活に焦点をあてているところがいい。
こういう一見地味な物語を読ませるのは力量が問われるものです。
やはり宮部みゆきは力があるのだなあ、と
思わせられます。

私的には中でも『砂村新田』が好きです。


■ 本所深川ふしぎ草紙 - 宮部みゆき

本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)本所深川ふしぎ草紙 (新潮文庫)
(1995/08)
宮部 みゆき

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こちらは同じ時代物ですが、シリーズ物。
茂七というおかっぴきの周囲で起こる事件7編。

この7編は「本所七不思議」と呼ばれる不思議事を軸にしていますが、
同じ宮部作品のお初物などと違い、
オチは全て現実に説明されます。

シリーズ物はある程度水戸黄門的予定調和の世界に入ってしまうのは仕方なく、
そしてそれがまた面白かったりするのですが、
これはその「おなじみ」感からくる面白さが若干薄いです。
それはもしかしたら意図されたことなのかも。

もちろん面白いのですが、
なんとなく他に比べて「もう一つ」と感じてしまうのは何故なのでしょう。
と書きながら実は理由は分かっているのです。
それは不思議事がないから。
不思議事がないと、
見方が厳しくなるのですよね(と言うより不思議事があると甘くなる)。
ファンタジーかファンタジーでないかは、
なかなかシビアな結果を招くのです。


■ 幻色江戸ごよみ - 宮部みゆき

幻色江戸ごよみ (新潮文庫)幻色江戸ごよみ (新潮文庫)
(1998/08)
宮部 みゆき

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不思議事の時代物短編集。
言わずもがな。


■ 人質カノン - 宮部みゆき

人質カノン (文春文庫)人質カノン (文春文庫)
(2001/09)
宮部 みゆき

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表題含む7編からなる短編集。

事件は起こるけれど主題は別にある、
という宮部みゆきの語りのうまさを感じます。
なんていうか、温かい話です。
まあ時々人は死ぬんですけどね。
最後が前向きと言うか、
救いがあると言うか。

宮部作品では私はやはり長編が好きなのですが(時代物を除くと)、
わりとオススメするかもな短編集。


■ 誰か - 宮部みゆき

誰か (文春文庫 み 17-6)誰か (文春文庫 み 17-6)
(2007/12/06)
宮部 みゆき

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今回の宮部作品の中で唯一の長編。

宮部作品は時々、
「何が起こるか何が起こるか…」、
と思わせておいて大したことが起こらない、
ということがままあります(もちろんきちんと起こる時もある)。
それが、
例えばここで紹介した一冊目『堪忍箱』で書いた
「極普通の町人の生活に焦点をあてている」ところであり、
「一見地味な物語を読ませる」と感じさせるところです。
それは細部の丁寧さからくるものであり、
ひいてはリアル感を演出したりもします。
つまりは宮部みゆき作品の美点であるわけです。

しかし。
これはちょっと肩すかしをくったような気が。
でも多分これは帯のキャッチ・コピーがいけないのだと思います。
「ごく平凡な事件が、人生の闇への入り口だった―」
文春文庫の編集者さんかコピー屋さんか知りませんが、
ちゃんと中身を読んで書きましたか?
と私は尋ねたいです。

と言うわけで、
これから読む方はこのコピーは無視して読んで下さい。
そしたら私よりは面白く読めるはず。


■ ステップファザー・ステップ - 宮部みゆき

ステップファザー・ステップ (講談社文庫)ステップファザー・ステップ (講談社文庫)
(1996/07)
宮部 みゆき

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宮部自身が「ライトなライトな」と話しているとおり、
実に「ライトなライトな」お話。
宮部みゆきと知らなければ、
ラノベとして黙殺したかもしれません。

まあ面白いのですが、
やはりラノベ、
あくまで趣味(と年齢?)の問題と前置きをして書くと、
こういうのばかりを書いている作者なら二度目はなかったかな。
他を知っているので、
宮部みゆきの幅の広さに感嘆するだけです。
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