2009-01 

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【映画】 ロッテルダム国際映画祭 観客スコア結果
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Slumdog Millionaire

今日は花束を持っている人をたくさん見ました。
何かの日?
特に祝日でもなさそうなんですけど、
それとも日常的に花束を買うのかな。
そうだったらちょっと素敵。

さて。

映画祭での私の仕事の一つに、
5段階の評価シートを観客に渡して上映終了後集めるというのがあるんです。
その集計結果が出ました。
渡さない回もあるので
上映する700本全部が対象なのかは分からないのですが、
ネット上で公開されているのは200本弱。
10位以内で私が観たのは1位の『Slumdog Millionaire』、
インドを舞台にしたイギリスの映画でした。
で、実際これはかなり面白かったです(詳細は別途)。

日本映画はないかなー、と思って探してみると、
黒沢清監督の『トウキョウソナタ』、16位でした。
私は時間が合わなくて観られなかったのです…悔しい。
観たというオランダ人も褒めていました。

■ トウキョウソナタ
http://tokyosonata.com/



次が25位の『歩いても歩いても』。
是枝裕和監督です。
これも観られなかったです…。
本当は睡眠時間と手間を犠牲にすれば観られたんですが。

■ 歩いても歩いても
http://www.aruitemo.com/



以降は、
75位に『アキレスと亀』、
168位に『ジャーマン+雨』(これはちょっと面白そう)、
181位に『さくらな人々』となっております。

私絶賛の『The sound of insects - Record of a mummy』は68位でした。
うーん、そうか…。

参考までに上位10位を(数字はスコア)。

1. Slumdog Millionaire (4.765)
2. Maman est chez le coiffeur (4.525)
3. Troubled Water (4.519)
4. Fixer: The Taking of Ajmal Naqshbandi (4.437)
5. The Karamazovs (4.417)
6. Pranzo di Ferragosto (4.397)
7. Frozen River (4.360)
8. Room and a Half (4.333)
9. Teza (4.328)
10. La Nana (4.322)

■ IFFR KPN Audience award 2009
http://www.filmfestivalrotterdam.com/en/IFFR-2009/audienceaward

(改めて見ると”中間“って書いているけど)

明日は映画祭最後の日、
新聞社用の上映です。
何が上映されるのか明日の朝にならないと分かりません。
人気のあったのが選ばれるらしいです。
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【映画】 La mujer sin cabeza ~ロッテルダム国際映画祭21
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アルゼンチン、スペイン、フランス、イタリア 2008
監督:Lucrecia Martel
★★★☆☆

華やかで美人で裕福な幸せを絵に描いたような女性が
ある時人をひき殺してしまう。
それからのその女性の微妙な心理を描いた映画。

最初、彼女は怖くて逃げちゃうんですね。
当然誰にも言えなくてちょっと挙動不審になってしまい、
周囲にも奇妙に思われてしまう。
次第に一人で背負っていることにも疲れてしまって夫に話すのですが、
ここからお話は不思議な方向へ。
死体は見つからないし、
行方不明の人もいない。
行政が川掃除をした時も死体のようなものはあがらない…。
結局、本当にひき殺しちゃったのかどうなのか分からなくなっちゃうのです。
自分ではひき殺した確信があったはずなんだけど、
時間の経過とともに段々と周囲や状況に慣れて平穏な生活に戻っていく…。

多分、本当に誰かが死んでいると、私は思います。
冒頭に出てきた子供だと思うんですが。
なんて言うんでしょうね、
こういうことは現実世界で実にありそうで。
怖いです。
いろんな意味で。
でも彼女にとっては忘れて元の生活に戻った方がいいんでしょうね。
まあそうなんだろうけど…。

【映画】 Rey muerto ~ロッテルダム国際映画祭20
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アルゼンチン 1996
監督:Lucrecia Martel
★★★☆☆

本当に短い(13分)ショートフィルムですが、
なかなか味わいがあります。

手抜きですみませんが、
映画の説明に関しては IFFRサイトよりコピペ。

First short fiction film that Martel was able to realise when she won a screen play competition is often regarded as the starting point of the New Argentine Cinema. Domestic violence situated in north-eastern Argentina.

Dead King was made after Martel (1966, Salta, Argentina) won a screen play competition as part of the short film collection Historias Breves (1995), that is often regarded as the starting point of the New Argentine Cinema. Domestic violence situated in north-eastern Argentina.
Martel study at Avellaneda Experimental (AVEX) and went to Animation Film Academy ENERC in Buenos Aires. Yet Martel calls himself an autodidact, if only because the film school shut its doors due to lack of funds. Martel: 'I am not a real cinephile. As far as I'm concerned, going out doesn't necessarily mean going to the cinema. As an adolescent, my father gave me a camcorder. I kept making video films of the family without being really fascinated, without thinking: I want to go on with this. But in retrospect that may well have influenced me. I was primarily fascinated by technology, machines. And film is an interesting mix of mechanical and spiritual aspects.’ (VN, Ab van Ieperen)

【映画】 La vie moderne ~ロッテルダム国際映画祭19
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フランス 2008
監督:Raymond Depardon
評価せず

評価しません。
何故なら、
字幕がオランダ語でさっぱり分からなかったからです。
三つのパートに分かれたドキュメンタリーなのは分かりました。

でも良さそうでしたよ。
★4つくらいな雰囲気でした。
いつか機会があったらきちんと観たいですね。



【映画】 A Climate for Crime ~ロッテルダム国際映画祭18
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インド 2008
監督:Adoor Gopalakrishnan
★★★☆☆

犯罪って何なんでしょうねえー。
と考えてしまいました。
良品。

【映画】 Slumdog Millionaire ~ロッテルダム国際映画祭17
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イギリス 2008
監督;Danny Boyle
★★★★☆

観客ランク第一位。
オスカーにもノミネートされているとか。

面白いです。
何より技術的に優れていると思います。
見せ方とか話のポイントとか。
ただ、私の好みかと言えば、そうではない、です。
でも万人に面白いと言わせる作品だと思います。
この映画はハッピーエンドにするべき部類の映画ですね。

一番良かったのは最後です。
ストーリー終了後、
つまりスターリングのエンドクレジット時ですね、
本家ボリウッド映画のようにキャストが踊るんですよ。
そこがとても楽しい!
素敵です。

オスカー取っても納得な映画です。

【映画】 Two Lines ~ロッテルダム国際映画祭16
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トルコ 2008
監督:Selim Evci
★★☆☆☆

倦怠期のカップルのロードムービー。
って言うのでしょうか、こういうのも?
マートが覗き趣味を持っていたり、という細かいところは好きです。
二人のすれ違いのや行き場のない苛立ちのような表現はうまいと思いますし、
まあ面白いと思います。
悪くない。
でも特に良くもない。
最後の方の娼婦とその客のフリをするところが、
なんだかちょっとムリがあったような。



【映画】 Somersault in a Coffin ~ロッテルダム国際映画祭15
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somersaultinacoffin.jpg

トルコ 1996
監督;Dervis Zaim
★★★★☆

主人公は車盗難の常習犯のもう本当にダメダメな男。
それでも友達には恵まれていて
仕事をまわしてもらいようやくまともな生活を築けるかと思ったら
ある女性と知り合ったことがきっかけで…。
周囲は期待を裏切られて「やっぱりダメな奴はダメなんだ」と思うのですけど、
で、実際そうなのかもしれないのですが、
何とも言えない物悲しさがあるのです。
彼は彼なりにまじめなんですよね…。
切ないお話で、
私は好きでした。
あまり評価はされていないみたいなんですけど。
音楽が、ちょっといまいちだったかなあー。

ところで孔雀って本当に「メイオー」って鳴くんですね。

【映画】 Perpetuum mobile ~ロッテルダム国際映画祭14
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リストニア、フランス 2008
監督:Valdas Navasaitis

A powerful and subtle character film about the midlife crisis of a group of friends in which betrayal, romance and disappointment eventually turn out to be no stronger than their mutual and essential comradeship.

Valdas Navasaitis worked in Siberia with director Sharunas Bartas on one of his films and studied at the Moscow Film Institute, where he was seen as one of the most promising directors from Lithuania, evoking surprise with his poetic documentaries.
In Perpetuum mobile, his second feature after The Courtyard (1999), he reveals himself to be a master of restrained acting and barely revealed narrative lines. In this, he created paradoxically enough a very outspoken film about the midlife crisis of several friends. It focuses on Ron, a divorced man with a small son he doesn't see very often who wastes his time with drinking and playing cards in the bar run by his childhood friend Adi. Here he meets Dina, an intriguingly beautiful woman who seems to have her own bond with Adi. When Ron is thrown out of the bar for being drunk and in debt, Adi steals the takings and they set off on an impetuous adventure, she more determined than he.
Navasaitis does not film with grand gestures but allows his characters to play out sharp dialogues in the constellation of old friendships within which fidelity but also misty dependencies shape the course of events. When Ron and Dina have holed up for a long time and are able to take the great step overseas, young love gets bogged down. In Perpetuum mobile, male comradeship triumphs over romantic love. (LC)
★★☆☆☆



オダギリ追記
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最近スパムコメントが多いです。
今更ですが認証入力設定にしようかな。

またまたオダギリの話で恐縮なんですが
(しかも映画も観てもいないのに)、
28日(昨日)もやっぱり挨拶をしたらしいです。
しかも、
“昨日以外”私が最近毎日いる cinerama で。
もうこれを不幸と呼ばずしてなんと呼ぼう。
今日映画館の人に聞いたら「ああ、昨日来たよ」。
この映画祭開催中唯一昨日だけ、
私は英語の学校と日本語のレッスンのために
シフトを入れていなかったのです。
ああもう悔しすぎる。
同僚には「多分ヒルトンだから行ってみれば?」とか言われるし。
いや、そこまでではないのですが。

そんなオダギリのニュース記事を読んでいて思ったのですが。
ニュース発信サイトは数あれど、
最近は記事発信源は決まっているんですかね。
どのサイトも同じ文章同じ写真で。
まあ確かにその方が効率は良いと思うのですが、
今は記事のオリジナリティみたいなものは求められていないんでしょうか。
なんか読んでいてつまらないです。

見逃したオダギリジョー
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なんだか時間がなくて mixi とかあまり覗いていません。
後でまとめて読みます。

観た映画は記録も兼ねて書いていたのですが、
ちょっと一休み。
今のところ下記4本が未エントリ。

・Peidhleacán solais (Butterfly Light)
・L' apprenti
・The Damned Rain
・悪夢探偵2

オダギリジョーの『さくらな人々』、
26日観に行きたいなー、と思っていたんですよね。
前日の朝、
家でチェックしたらまだ空きがあったので心密かに喜んでいたのですが、
その日のシフトが終わってチケットを買いにいったら売り切れていました。
朝のうちに買うべきでした…。
しかもその日はオダギリジョーの挨拶があったというではありませんか。
前々からオダギリが来るという噂は囁かれ、
映画際が始まってからも
オダギリがロッテ入りしているという信用のおける情報は入っていました
(しかしみんな何処からこういう情報を得るんだろう…)。
でも私は挨拶は28日の上映だと思っていたのです。
昼だし、かなり早くからソールドアウトしていたので。
ううう悔しい。
でもロッテルダムのことを「暗くて寂しい」とか言ったらしいので
なんかちょっとロッテルダマーとしては「むっ…」としてしまいました。
たかが数日の滞在者に何が分かる!
と憤慨しながらも普段はロッテを貶している私です。
都会度、ヨーロッパ度、という観点から考えると
点数は低いのは致し方がないかもしれません。
まーでもいいところもあるのですよ。
例えば、
…。

映画祭のボランティアは楽しくやっております。
思いの外オランダ人率が高く
最初はダッチ・カンバセーションを傍観するだけだった私ですが、
徐々に慣れてきました。
大抵のオランダ人は英語を話すので、
話しかければちゃんと英語&笑顔で答えてくれますし
私の前では気を遣ってオランダ人同士でも英語で会話してくれる人も多いです。
もちろん英語に苦手意識を持っている人や(と言っても私よりは話す)
外国人への気遣いを全くしない人もいますけど(これは女性に多い)、
殆どの人がフレンドリー。
そしてかつてないくらい英語浸けの生活を送っております。
現在、ケンブリッジに語学留学していた時よりも日本人との接触がありません(笑)。
なかなか短期間に鍛えられております。

【映画】 The Damned Rain ~ロッテルダム国際映画祭13
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インド 2008
監督:Satish Manwar
★★★★☆

主人公の住む農村は貧しく、
多くの農家が借金を抱えている。
雨が降らないために作物が育たない。
そんな状況の中、
村では絶望した農民の自殺が相次ぐ。
主人公は夫が自殺をしないかと子供に見張らせたり励ましたりと
懸命に尽くす。

状況は絶望的なんですが主人公はとても前向きで、
それが映画を救っています。
主人公の懸命な努力が報われるかに見えた矢先、
悲しいラストが待っています。
安易なハッピーエンドが好きではない私ですが、
この映画は主人公のためにハッピーに終わってほしかったかなあ…。

良い映画だと思います。



【映画】 L' apprenti ~ロッテルダム国際映画祭12
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フランス 2008
監督:Samuel Collardey
★★★☆☆

離婚した両親と厳しい農家の生活の中で成長していく15歳の少年の物語。
両親と主人公の確執は埋まりはしないのですが…。
Collardey 自身も農家の出身で、
彼のルーツに戻るという意味合いを持った作品だそうです。
主人公の葛藤は、
誰もが人生で一度は通るものなのではないでしょうか。
静かながらも万人に共感を持たれる良品だと思います。

【映画】 Peidhleacán solais (Butterfly Light) ~ロッテルダム国際映画祭11
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アイルランド 2008
監督:Dónal ó Céilleachair
★★★★★

たった7分のショートフィルム。
子供が作ったらしいのですが、
具体的に何を作ったのかなあ。
素晴らしく美しく詩的な映像です。



【映画】 悪夢探偵2 ~ロッテルダム国際映画祭10
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日本 2008
監督:塚本晋也
★★☆☆☆

ホラーを映画館でちゃんと観たのは初めてかもしれません。
怖かったです。
冷静に考えるとそんなに怖いことはないのだけど、
やっぱりホラーなので迫ってくるシーンがちゃんとあって、
友人の前で立派なびびりっぷりを披露しました。
コートが手放せなかったです。
オランダ人はところどころで笑っていたのですが、
そんな余裕まるでなし。

でも面白いか、と言うとちょっと微妙ですかね。
なんか設定的に何故? というところもあったし
(怖がっているだけなら何故菊川はわざわざ夢に出たり人を襲いに行ったりするのか?)。

少し途中退席はありましたが、
多くのオランダ人は楽しんだようでした。
ホラーだからかな。

【映画】 Het Echte leven ~ロッテルダム国際映画祭9
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オランダ 2008
監督:Robert Jan Westdijk
★☆☆☆☆

タイトルは英語にすると「in real life」。
映画の中で映画が撮られているのでちょっとややこしい。
ある監督が自分たちの関係を懸け
自分のガールフレンドを恋愛関係のテストでも言うべき映画に出演させ、
その結果…、というお話。
私は開始10分くらいしてから観始めたので、
最初は程度の低いジョークかと思いました。

うーん、まあ笑える、かな。
でもはっきり言って私は恋愛恋愛した話は好みではないし、
設定はただややこしいだけなので
(恋愛映画は疑似恋愛感情を呼び起こすという狙いは面白いかもしれないが)
あ、そう、
という感じです。

【映画】 el olvido ~ロッテルダム国際映画祭8
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オランダ 2008
監督:Heddy Honigmann
★★★★☆

ううう。
これもスペイン語でペルーのお話だったのでペルーの映画かと思いきや
オランダの映画でした。
まあ確かに視点が“外”のものでしたね。

忘れられた街、リマと
忘れられた人々、ペルー人、
そして忘れられた国、ペルーのドキュメンタリー。

えーとね、好きです。
私は。
貧しい国なんだなー、と思います。
貧富の差は激しそうでしたけど。
信号待ちをしている車の前で
芸を披露してチップをもらう子供たちが印象的でした。
カメラに向かって「将来の夢はオリンピックの体操選手」と無邪気に笑う子は
本当に出られるんじゃないかと思うくらい身体能力が高そうでしたし、
透明の(多分)ガラスの球をまるで手に吸い付いているかのように転がす青年の技術は
もうちょっとお金持ちの国にいったらもっと稼げるんじゃないかと思わせられました。
でも多分彼らにチャンスはないのです。

ううーん、
やっぱりこれも日本語字幕で観たいかなー。
会話スピードで経済とか政治のお話を英語で理解するのは
私にはちょっと大変なので。
でもそんな程度の理解でも胸に滲みるものがあったのは、
構成と映像が良いのだと思います。

【映画】 Je ne suis pas morte ~ロッテルダム国際映画祭7
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フランス 2008
監督:Jean-Charles Fitoussi
★★★☆☆

自慢ではありませんが、
このタイトルくらいのフランス語なら分かります。
「私は死んでいない」です。

良い映画だとは思いますが、
まーとにかく長い。
3時間。
始まる前から気が重かったです。
これでつまらなかったらどうしよう、と。
一緒に担当した子は来週試験があるから上映中勉強したいんだけど、
とか行って消えちゃうし、
まあ好みの子だったから許すけど(やっぱり私はヤサ男系が好きらしい)。

愛を探しながらも人を愛せない女性と
愛する人に拒絶され続けた傷心の男性のお話。
時に現実と夢との境目が分からなくなったりとても詩的なお話だったのですが、
うーん、ちょっと眠くなりました。
このお話、2時間で収まらなかったものでしょうか。
と素朴な疑問を抱く私。

ソールドアウトだったにも関わらず、
3時間という長さに耐えきれず途中退場続出。
上映後は監督インタビューがあったのにも関わらず、
上映前の混雑が想像できない程実に閑散としていて
ちょっと監督が気の毒でした。

でも基本的にはいい映画だと思います。
ただ長さがねえ…。

【映画】 Secretos ~ロッテルダム国際映画祭6
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チリ、フランス 2008
監督:Valéria Sarmiento
★★★☆☆

チリとフランスでしたか…。
スペイン語なのでスペインの映画かとばかり(観れば分かるという話もある)。

タイトルの通り、
それぞれの秘密をもった元チリの革命家を巡るコメディ。
その秘密とは、
例えば人を殺したとか
(娘が信じている)父親が違うとか
28年間医者をしていた人が実は医者の免許を持っていないとか、
そんな感じです。

笑いが分かりやすく(単純で)、
ええ、面白かったです。
特にラストの死人が生き返った後の病院長の言い訳のシーンが。

でも正直なところ、
もう一回日本語字幕で観られたらもっと笑えるのかもしれない、
と思います。



【映画】 The Sound of Insects - Record of a Mummy ~ロッテルダム国際映画祭5
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スイス 2009
監督:Peter Liechti
★★★★★

この映画、
前評判も良くて私が担当した回はソールドアウトだったんですけどね、
それもそのはず。
すごく良かったです!
「餓死という方法で自殺を図った人の死ぬまでの記録」
という主題も面白いながら、
モノローグと自然の映像で再構築された世界が美しい。

語り手は死に向かっていくのですが、
なかなか思うように死なないんですよね。
そして体が動かなくなっていくに従って鋭敏になっていく知覚。
思い感じるのは
死への恐怖だったり
宗教的なものだったり
哲学的であったり、
時にはちょっとした笑いも(全体を壊さない程度にほんの少しだけ)あり。

静かな映画っていい映画だと思っても時々退屈に感じたりするじゃないですか。
でもこの映画は全然退屈しませんでした。
本当にお薦めです。

今回上映されたのは英語バージョンなのですが、
ドイツ語バージョンもあるようです(監督がスイス人なので)。
上映終了後、
監督と話す機会があり(ふふふ、役得です)、
一緒に担当したボランティア仲間とともに熱い思いを伝えました。

ミイラになるまで
ミイラになるまで
(1997/04/01)
島田 雅彦、大友 良英
商品詳細を見る
そして驚いたのが、
原作は日本の本なのですよ。
島田雅彦という作家の
『ミイラになるまで』です
(イメージがない!→)。
今度日本から本を買う時に
探してみたいと思います。

島田雅彦という作家は
これまで知らなかったのですが
(無知でお恥ずかしい)、
ちょっと調べたらなかなか面白そうな作家ですね。

この映画は評価シートを配ったのですが、
返ってきた結果は、
少数の例外はあるもののやはり全体的に高評価でした。
本当にこの映画はお薦めですよ。



【映画】 Le départ ~ロッテルダム国際映画祭4
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ベルギー 1966
監督:Jerzy Skolimowski
★★☆☆☆

レーシング・ドライバーになる夢がある美容師見習いの主人公マルクが
ラリーに出場するためポルシェを手に入れようとするお話。

コメディで、まあ面白いです。
始めの方は主人公があまりに大声を出すので正直疲れましたが、
だんだんとそのペースに慣れてきて、
主人公が可愛くさえ見えるのだから不思議。
一応ヌーヴェル・バーグの一本なのかな?

主役はトリュフォーの『大人はわかってくれない』の
主人公を演じたジャン=ピエール・レオです。

【映画】 アキレスと亀 ~ロッテルダム国際映画祭3
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achillesandtortoise.jpg

★★★★☆

言わずと知れた北野武監督の新作です。
これはお仕事ではなくてわざわざ観に行ったもの。

武監督の作品は、
実は観るのが初めてです。
なんだかバイオレンス系が多くて
観る気がしなかったんですね。
しかしまあこれは違うようなので観てみました。

ブラックな笑いがそこかしこにあり、
それがオランダ人受けしているようでした。
最後にはほろりとなり(心ならずも涙した私です)、
なかなかうまいなあと感じさせられました。

大きな声では言えませんが、
たけしの作品って本当はどうなんだろう?
と、実は私は懐疑的だったんですね。
海外では評価が高いと言えば聞こえがいいですが、
国内ではさほど客が入らないと言うし、
実際よりも話題が先行してしまっているのではないかと。
でも少なくともこの映画に関しては、
良い映画だと思います。
主人公マチスや奥さんを始めとする
登場人物のキャラクターがとても良いです。

ただ、絶賛はしません。
残念ながら昨日は評価の紙を受け取り損ねたのですが、
つけるなら5段階評価の4です。
何故なら、
冷静に考えるとまあありがちなラストだったのと(それが泣けるのは事実ですが)、
電撃ネットワークが出てきたりとちょっと卑怯なんじゃ? 的な笑いがあったから。
そして一番大きい理由は、
タイトルと冒頭のアニメーションの意味が分からないからです。
ええ、
タイトルの意味が未だもって分かりません。

それでも観客は楽しんだようで、
映画が終わってからは拍手がおきました。
武監督はベネチアにしか行かないという噂が一部には流布しているようで
残念ながらロッテには来ませんでしたが、
もし来ていたらこの拍手を快く感じたことでしょう。

【映画】 il bacil di Gilda ~ロッテルダム国際映画祭2
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イタリア 1983
監督:Paolo Benvenuti
★☆☆☆☆

たまたまシフトがこの映画にあたったので
別に私が選んだわけではないのですが。

ユダに焦点をあててキリストの最後の数日を描いたイタリア映画。

映画そのものより、
イタリア語→英語の訳がリアルタイムで流れるのが面白かったです。
ヘッドセットが配られて
会場の隅に座っている翻訳者が訳を読み上げるのです。
ま、聞こえないとか
翻訳以外の翻訳者の声が入るとか
いろいろハプニングもありましたけどね。
役者がプロじゃなかったりと(Q&A の聞き間違えでなければ)
いろいろ試みはされていたようなんですが、
どうも題材的に私には退屈でございました…。
すみません。

【映画】 しかし… ~ロッテルダム国際映画祭1
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本日から本格的に開始されましたロッテルダム国際映画祭です。
私の担当している部屋&時間帯に上映作品がなかったので
私は本日お休みでした。
明日から働きます。

今回の IFFR にはいくつかのテーマがあります。
その中の一つ、
「First Things First」は、
現在活躍している監督(恐らく今回の参加作品の監督。自信ないですけど)の
原点となる作品(ショートフィルム)を集めたものです。
私は『Nobody knows』の是枝裕和の作品を選んでみました。
『しかし… 福祉切り捨ての時代に』というドキュメンタリーです。
英語タイトルは『However...』。
本当は『歩いても 歩いても』が観たかったんですけどね、
時間が合わなくて。

■ However...
★★☆☆☆

でも観てちょっとガッカリ。
テレビのドキュメンタリーでした…。
いや内容は面白かったですよ。
思わず食い入るように観ましたよ。
でもテレビか…と。
下調べが足りませんでした。
英語タイトル『However...』とオリジナルタイトル『しかし… 福祉切り捨ての時代に』の
イメージのギャップが大きい、
気がします。
途中で4人くらい観客が退場しましたけど、
日本の福祉制度のドキュメンタリーを字幕(しかもオランダ語ではなく英語)で観るのは
ちょっと退屈だったのかも。

「First Things First」は基本ショートフィルムなので(『しかし…』が最長)、
ついでに他の監督の作品も観ました。

・『Durachki (Fools)』 Alexey German Jr. Russia 1976
・『Pacific Motion』 Michael Glawogger Austria 1981
・『Street Noise』 Michael Glawogger Austria 1982
・『Tod eines Lesenden (Death of a Person Reading)』 Michael Glawogger Austria 1984

■ Durachki
★★★☆☆

『Durachki』は文字と雰囲気からギリシャと踏んでいたのですが、
ロシアでした(笑)。
二人の不幸な男性の夢が叶うお話なのですが、
もう字幕が早くて。
ロシア語って情報量が多いんですかね。
私の読むのが遅いのか。
常に1/4は字幕を読み損ね続けました。
後半は字幕を追うあまりストーリーを見失う始末。


■ Pacific Motion/Street Noise
★☆☆☆☆

streetnoise.jpg
『Street Noise』

『Pacific Motion』と『Street Noise』は、
うーん、よくわかりません。
前者は電車をモチーフにした実験的なサイレントフィルム、
後者は本当によくわかりません。
でも何故か英語で風景は60年代風。


■ Tod eines Lesenden
★★★★☆

todeineslesenden.jpg
『Tod eines Lesenden』

『Tod eines Lesenden』は
Arthur Schnizler という人の未完の短編がベースとなっている、
死刑囚のお話。

淡々と(まるで物のように)処刑されていく死刑囚の中に、
一人本を読んでいる男がいます。
死刑囚管理人(何て言うんだろう)は彼に
これから一時間後には死のうとしているのに何故本を読むのか、
と尋ねます。
死刑囚は「他にすることもなく、今までこんなに本を読む時間がなかった」と答え、
本を読み続けます。
管理人は大佐(colonel)の元に走り、
赦免を申し出ます。
そして死刑執行寸前に処刑場についた管理人は、
死刑の執行を止め、男に言います。
「お前は自由だ。行け」

これだけのストーリーですし16分の短い映像だったんですけどね、
これは何となく心に滲みました。

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